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続・研修責任者からのメッセージその4

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続・研修責任者からのメッセージその④

八戸市立市民病院臨床研修センター所長  今  明秀

 

八戸市立市民病院の救急は全国区です。今回の連載の最後です。

l         超緊急輸血

血液型適合試験が、間に合わない出血性ショックに対して、超緊急で、血液型をサーと合わせて輸血を開始します。これが出来ないと患者は命を失います。めちゃめちゃエキサイティングな瞬間です。青森県内で、輸血管理基準Ⅰを取得しているのは、昨年までは当院だけ。患者が救急室へ入ってきて、採血。すぐに輸血開始を決定。看護師は走って、患者の採血の入った試験管を検査室まで持っていきます。数分後、検査技師が、輸血血液を持って走って、救急室に到着します。すぐに輸血が開始されます。こんなこと他の病院ではまねできない。このシステムを作っちゃいました。

l         中心静脈穿刺

著者は夏の沖縄、冬の北海道で、中心静脈穿刺と、気管挿管、気管切開(輪状甲状靭帯切開)の実技セミナーを開催しています。受講料一人5万円です。全国の研修医を対象に指導しています。「スナッジラボ」で検索してみて。また、院内の研修医を対象に、同様セミナーを開催しています。こちらは青森県内研修医を特別に無料にしています。太っ腹でしょう。

l         災害派遣。国のために尽くしたことはあるか。

災害時に緊急医療チーム派遣がされる。発災数時間以内に出動となる。八戸海上自衛隊の救難ヘリ、三沢航空自衛隊の航空機で現地入りする。真っ赤なユニフォームに反射板が光る。国際ルールで、災害現場の医師は赤が目印だ。しかし、この色を着こなせる医師はそうはいない。災害現場のリーダーの証だ。DMATと言う、災害派遣医療班を3チーム持っているのは、全国に5箇所はない。そのうちのひとつです。

写真(今先生).JPGl         救急

ご存知、研修責任者の得意技。東北一の救命救急センターを作るために2004年に転勤してきた。著者のコトを知りたい人は、書籍「プリベンタブルデス」を、インターネットで買ってみてほしい。2007年度救急収容件数は自力受診が11,000人、救急車が3000件、ヘリコプターが5件あった。歩いてくる患者から心肺停止までを一つのフロアーで扱うERを展開している。一年目7月からは当直見習いが始まり、2年目からは本当直が始まる。夜11時頃の救急室は、医師、看護師、患者、家族、救急隊でごった返している。医師不足はどこの国の話し?と思われるほど、若い医師で熱気むんむんだ。この経験は、都内の救命救急センターでは味わえない。都内の病院の多くは、三次救急のみ扱っているだからだ。

著者はこれまで、救急講習会を全国各地で開催してきた。福岡県麻生飯塚、大分県立、名古屋エキサイ会、沖縄中部、徳島県立、愛媛県立、広島県立、福井県立、石川県立、宮崎県立、山形日本海病院、山形県立、岩手医大、札幌医大、聖マリアンナ医大、兵庫医大、神戸大学、自治医大大宮、国立仙台、国立国際医療センター、船橋市立、大崎市立、秋田赤十字、などへ出向いた。多くの有名研修病院の研修医を教育してきた経験を持つ。

まとめ

病院見学は、随時受け付けている。月曜と、水曜の夜は、救急外来が大フィーバーする。そこをめがけて見学に来てほしい。宿泊無料、食事無料。すべて、臨床研修センターがバックアップする。

臨床研修情報(八戸市立市民病院)

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八戸市立市民病院救命救急センター兼臨床研修センター所長 

 今 明秀 (昭和58年3月 自治医科大学卒)

「新しい日本型救急医療の研修」

 日本の医療水準は世界一流であると言われている。しかしその中で、救急医療は逆に立ち遅れが著しい。片手間に救急外来当直をしてそれが救急医療のすべてと思い込んできた歴史があるからだ。得意な重症救急患者は担当するけれど、専門以外になると、それは誰か診てくれるはずだと無関心を装ってきたからだ。
 4年前より、私は救急発展途上の青森県で救命救急センターを運営している。同時に、臨床研修制度がスタートした。研修医に対する救命救急研修の2ヶ月間の内容を述べる。

【救急研修内容】
 ER型救急だけでは達成感が低い。集中治療室での重症患者治療を入れることで、それが充足できる。さらに中等症の内科救急患者も受け持ち救急総合診療を行っている。
 週2回の日中ER当番を、シニアと一緒に受け持つ。患者数は多くないので、じっくりと診る。夜間ER当直は月4回。1年目は当直でなく副直にして仕事ではなく学ぶことに重点を置いている。
 多発外傷、重症外傷を受け持つ。瀕死の状態から、救命に導く、感動を体験してもらう。
 先輩医師と一緒に消防救急車に乗り込み、実際の救急現場や、患者自宅に出動する。救急現場から診療を開始する。また、患者が病院に運ばれる時の病院の対応を救急隊の目で体験する。

【人形を使った訓練】
 大規模講習会を年6回開催している。院内だけでなく県内あるいは全国から受講生を募集している。

【きつい、きたない、きけんではない】
 月一回は確実に連休を取れる。ランチはみんなで摂る。

【まとめ】
 達成感のある救急研修を提供している。ハートの暖かい医師を養成する。

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