指導医からのメッセージ: 2007年12月アーカイブ
八戸市立市民病院救命救急センター兼臨床研修センター所長
今 明秀 (昭和58年3月 自治医科大学卒)
「新しい日本型救急医療の研修」
日本の医療水準は世界一流であると言われている。しかしその中で、救急医療は逆に立ち遅れが著しい。片手間に救急外来当直をしてそれが救急医療のすべてと思い込んできた歴史があるからだ。得意な重症救急患者は担当するけれど、専門以外になると、それは誰か診てくれるはずだと無関心を装ってきたからだ。
4年前より、私は救急発展途上の青森県で救命救急センターを運営している。同時に、臨床研修制度がスタートした。研修医に対する救命救急研修の2ヶ月間の内容を述べる。
【救急研修内容】
ER型救急だけでは達成感が低い。集中治療室での重症患者治療を入れることで、それが充足できる。さらに中等症の内科救急患者も受け持ち救急総合診療を行っている。
週2回の日中ER当番を、シニアと一緒に受け持つ。患者数は多くないので、じっくりと診る。夜間ER当直は月4回。1年目は当直でなく副直にして仕事ではなく学ぶことに重点を置いている。
多発外傷、重症外傷を受け持つ。瀕死の状態から、救命に導く、感動を体験してもらう。
先輩医師と一緒に消防救急車に乗り込み、実際の救急現場や、患者自宅に出動する。救急現場から診療を開始する。また、患者が病院に運ばれる時の病院の対応を救急隊の目で体験する。
【人形を使った訓練】
大規模講習会を年6回開催している。院内だけでなく県内あるいは全国から受講生を募集している。
【きつい、きたない、きけんではない】
月一回は確実に連休を取れる。ランチはみんなで摂る。
【まとめ】
達成感のある救急研修を提供している。ハートの暖かい医師を養成する。
