八戸市立市民病院: 2008年2月アーカイブ
続・研修責任者からのメッセージその②
八戸市立市民病院臨床研修センター所長 今 明秀
八戸のこと知っている?研修病院で働くことは,そこに住むことです。そこの住民を診療します。
l 積雪
八戸市は、冬の積雪20cmくらいだ。しかし、気温は零下に下がるため、スタッドレスタイヤが必要。車で50分走ればスキー場がある。安比スキー場までは80分。スノーボードで怪我をしても心配ない。院内には脊椎外傷で日本有数の腕を誇るゴッドハンドドクター末綱がいる。
l 晴れ
天気が良い日が多い。オモテ日本気候の最北端である。夏は湿度が低く過ごしやすい。梅雨の関西の不快感と比べれば、外国のようだ。素敵なブラウスにカビが生えることはない。
l 三沢エアベース
三沢基地のERから搬送されてくる患者は多い。君は英語を話せるかい?患者と一緒に私服のDrがついてくるよ。よく話を聴くと、彼らも研修医。
l 海
天然芝の緑と白い砂がまぶしい。お台場の人工砂や、沖縄の歩くと痛い砂とは違う。ボディーボードやサーフィンポイントまで病院から25分。研修医は4月に一次救命処置講習会を受けているけれど、自分が溺れたら役に立たない。
l カフェラテ
医局では、カプチーノとカフェラテを無料で飲める。うらやましいでしょう。
l 学会
学会出張費が病院からもらえる。新幹線料金とホテル代だ。八戸から東京は新幹線「はやて」で3時間。仙台だと90分。都内の研修医は、学会出張はつまらない。なぜなら全て日帰りだから。八戸からだと一泊で旅行気分だ。「はやて2号」に乗ると、午前中から東京の学会に出席できる。一泊して次の日に帰ればいい。終電は20時と早いので要注意。ハメをはずして乗り遅れた君には、夜行ハイウェイバスが待っている。バスに乗る前には水分補給を忘れないでほしい。エコノミー症候群にならないようにしよう。
l ACLS
病院では心肺蘇生二次救命処置講習会を行なっている。遠くに出かけなくても受けられる。費用は病院で負担してくれる。他病院からの参加者は有料。
l 外傷初期診療コース
院内で開催している。国内の市民病院クラスで開催しているのはここだけ。著者は外傷診療の数少ないデモンストレーターです。九州、北海道からも受講生が来る。テキストは、DVD[まちがいのない救急基本手技]。あら?これも著者作品。
続・研修責任者からのメッセージその1
八戸市立市民病院臨床研修センター所長 今 明秀
医師免許を取得した後に、臨牀研修を2年間行う。著者のいる八戸市立市民病院は、青森県内にあるけれど、全国区の病院だ。その秘密をこれから紹介しよう。4回に分けてアップします。
l 病院は五つ星
ホテルなら五つ星の超有名ホテル。病院の五つ星とは①臨床研修指定病院②地域医療支援病院③第三次救命救急センター病院④電子カルテ導入病院⑤日本医療機能評価機構認定病院となる。これをクリアーする病院は日本にそう多くない。五つ星病院を見に来てほしい。
l 建物は新しい
2003年の病院建築雑誌の表紙を飾った、モダンな外見である。玄関を入ってすぐのホスピタルモールと名づけられた広場は、フローリングで4階までの吹き抜けである。中央には植物が植えられている。京王プラザホテルに似ている。外来患者の憩いの場所であり、各種講習会の会場になる。一次救命処置&AED講習会では、350名を収容した。外傷初期診療講習会では150名を収容した。災害時は、救護所に変身するため、壁には酸素の配管が備えてある。
l 八重洲口から3時間
新幹線「はやて」の終点です。朝東京を出ても、昼に「ウニご飯」を病院食堂で一緒に食べられます。最終新幹線で熟睡していても絶対に乗り過ごしません。昨年学生見学者は全国から120名突破。
l 研修医室
2面ガラス張りの太平洋に向いた方向に、研修医40名収容の研修医室がある。2段ベッドには、低反発マットが敷いてある。帰宅しないで、泊まる研修医も多い。研修医室の前には、ウォシュレット付のレストルームがある。
l 当直室
バス、トイレつきシングルベッドの個室である。ワシントンホテル並み。空調の清潔さはホテルを超えている。花粉症も怖くない。八戸市は関東、関西に比較して排気ガスが少ないためか、花粉症の患様は少ない。また花粉が飛ぶ期間は関東の半分だ。もうティッシュを持ち歩かなくてもいいよ。
l レディースドクター専用ルーム
女性医師のために、専用の休憩室を作りました。男性進入禁止です。中を見たことはないけれど、きっと快適。
l アイスホッケー部
研修医を中心とした、アイスホッケー部があります。氷上の格闘技ですね。でも女性も参加しています。事務職や技士、看護師中心のアイスホッケーチームが他に2チームあり。君も「プライド・(きむたく)」を目指さないか。
八戸市立市民病院1年目研修医 澤野 武行 (平成18年3月弘前大学卒)
八戸市立市民病院 外科コース 1年目研修医です。
現在は循環器内科をローテート中です。
月並みですが、僕の1日を紹介したいと思います。
7:00 起床。
7:40 集中治療室・救命救急センター回診。
8:15 一般病棟回診。
8:30 午前中に心臓カテーテル検査をする患者様のライン確保。
9:00 心臓カテーテル検査開始。
11:30 午前の心臓カテーテル検査が早く終わったので、職員食堂にて昼食。(鯖の塩焼き、豚汁)
12:30 急性心筋梗塞の急患とのコール。
13:00 検査の結果、急性心筋梗塞の疑いにて緊急心臓カテーテル検査開始。
16:00 経皮的冠動脈形成術を施行後、救命救急センターに患者様を搬送。
18:00 病棟業務をしていたところ、先ほどの術後の患者様が吐血とのコール。
18:30 消化器内科にコンサルトした結果、緊急上部内視鏡検査を施行することとなった。
19:00 緊急上部内視鏡検査施行。幸い出血は止まっていた為、薬剤投与にて加療することになった。
21:00 再び救命救急センターに患者様を搬送。
21:30 病棟業務再開。
22:30 病棟業務終了したため、帰路へ。
毎日がこんなに忙しいわけではありませんが、もっと忙しい日もあります。
まだ働き出して日が浅く、分からないことだらけですが、2年目、3年目の研修医の先生方、そして指導医の先生方に助けられながらなんとか仕事をこなしています。
大変な仕事ですが、やりがいがあり、人に感謝される素晴らしい仕事だと思います。
八戸市立市民病院2年目研修医 山木 聡史 (平成18年3月日本医科大学卒)
この頃こんな質問を聞かれるときがあります。
「中学、高校のとき何をやっていましたか?」
特に年頃の親御さんに聞かれることが多いのです。おそらく「勉強していました」という答えを期待しているのでしょう。
僕はいつもこう答えます。
「部活やっていました」
とにかく四六時中、部活のことしか考えないアホな人間でした。
朝、早く登校しては朝練し、放課後も遅くまで練習の日々です。
授業中は「あーすれば、こーすれば」のイメージトレーニング。
授業なんて上の空・・・まぁ中学、高校2年ぐらいまで成績は中から下のほうでしたが。
とにかくがむしゃらにやった結果、自分でも納得できる成績を残すことができたと思っています。
あの頃が自分にとって一番重要な時期でした。
何かに熱中して、一つの事をやり遂げる。
結果なんてどうでもいい。やり遂げることが重要なんだと。
かれこれ10年前の昔話ですが、そのときがあったからこそ、今の自分がいると信じています。
八戸市立市民病院2年目研修医 続木 康伸 (平成18年3月岩手医科大学卒)
大学時代は肩まで伸ばしたロングのゴールドメッシュ、左耳に2つのピアス、顔、眉毛のお手入れは欠かさず、東京の病院で研修した後に美容形成に進むものと思っていた。有名研修病院から声がかかる事もあったが、人間が好き医学が好きで、美容専門医になる前にと魅かれたカリスマ救急医 今 明秀(市民病院救命救急センター長、TVや本で見た事あるよね!)を訪ね八戸にやってきたのが2年前。他院でお手上げの重傷患者からMisawa Airforce Base、果ては水虫のおじいちゃんまで24時間ひっきりなしに受け入れる毎日。深夜の急患、病棟急変お手の物、医者の真髄を叩きこまれた今は美容に進む事はありませんが、美容に賭けた情熱を全ての人々の幸せに向け、今日もまた働きマンをも陵駕する労働時間で働いています。
八戸市立市民病院1年目研修医 奥寺 良弥 (平成19年3月秋田大学卒)
4月から研修していますが時が流れるのは早いものでもう道路がツルツルの季節か、といった感想をいだいております。つまりは時が経つのを意識する暇がないほど、充実した生活をさせていただいていることだと思っております。
4月当初は医者1年目でありかつ、社会人1年目ということもあり医学の勉強は当然として、患者さんとの接し方も学んでゆかなければならず、大学の講義では教わらないことが非常に重要な部分を占めるものだと思います。とは言っても学生時代に友人と毎日遊んで、資金調達のためのアルバイトをするという、ごく普通の生活を送ってゆけば自然に身についてゆくものばかりだと思いますので、そこのところをおさえておけばそれほど問題にはならないはずです。
しかし、重症患者さんや癌患者さんのムンテラは講義で教わる機会もなく、日常生活では学ぶことが出来ないものであるので上級医の厳しいムンテラの様子をみて会得していく他ないと思います。
